日本で生活を始めると、母国との違いに戸惑うこともあれば、新しい発見に感動することもあります。
ここでは、インドネシアから来日した人材が実際に体験した「日本ならではの驚きや気づき」をご紹介します。
外国人材がどのように日本を感じているのかを知ることは、採用後の受け入れや育成にとても役立ちます。
1. 「すみません」に込められた思い
日本に来ると、どこでもよく耳にする言葉が「すみません」です。
謝るときに使うのはもちろんですが、店員さんに声をかけるとき、道を尋ねるときなど、呼びかけの言葉としても使われています。
さらに、ドアを開けてもらったときや席を譲ってもらったときにも「すみません」と言われます。
これは「あなたに負担をかけてしまい申し訳ないが、とても感謝している」という気持ちを込めた表現。
つまり「すみません」には 謝罪・呼びかけ・感謝 の3つの意味があるのです。
外国人材にとっては最初は不思議でも、日本人の気遣いを象徴する言葉として印象に残ります。
リンクで送金できる便利さ
日本に来て驚いたのが、スマホのアプリを使えば「リンクをタップするだけで送金できる」という仕組みです。
銀行口座や電話番号を知らなくても送金できるのは大変便利。
インドネシアではまだ一般的ではないため、「現金がなくても生活できる日本の仕組み」に新鮮さを感じます。
外国人材にとっても安心できる生活基盤の一つです。
セルフレジの進化
日本のセルフレジは独自の進化を遂げています。
100円ショップのように商品を一つずつスキャンするタイプもあれば、ユニクロのように「買い物かごをそのまま置くだけで合計金額が出る」システムもあります。
これは商品のタグに埋め込まれた電子タグ(RFID)を読み取る技術で、効率的かつスムーズ。
外国人材にとっては「最初は不思議、でもとても便利」と感じる仕組みです。
食品サンプルという文化
日本のレストランやカフェでは、食品サンプルがショーケースに並んでいます。
見た目が本物そっくりで、「食べられるのでは?」と思うほど。
これは単なる飾りではなく、実際のメニューを正確に伝えるための工夫です。
外国人材にとっては「日本人は目でも食事を楽しむ」という文化を感じるポイント。
最近ではサンプルがアクセサリーやお土産にもなっていて、日本独特のユニークさを象徴しています。
クラクションを鳴らさない交通マナー
日本の街を歩いて驚くのが、車や自転車のクラクションやベルの音をほとんど聞かないこと。
日本では「騒音は迷惑」という考えが浸透しており、法律でも「危険を防ぐとき」以外のクラクション使用は禁止されています。
インドネシアでは信号が青になった瞬間にクラクションが鳴ることも多いため、日本の「静かさ」や「我慢強さ」は強く印象に残ります。
日本で暮らす外国人材は、日常の中で多くの発見や驚きを経験しています。
- 「すみません」に込められた心遣い
- キャッシュレス社会の便利さ
- セルフレジや食品サンプルに見る工夫
- 騒音を嫌う文化と交通マナー
これらは外国人にとって新鮮で、日本の良さを実感できるポイントです。同時に、最初は戸惑うこともあります。
採用企業の皆様にとっては、こうした違いを理解し受け入れることが、外国人材を安心して活躍させる第一歩になります。